普段使い、特別な日につけるもの、香水を使われる方は多く、またその使い方・楽しみ方はさまざまです。そして、香水の種類も数多く存在します。その中でもサンタ・マリア・ノヴェッラという薬局の「王妃の水」はとても歴史が古いものになります。
サンタ・マリア・ノヴェッラという薬局
こちらの薬局はもともと中世フィレンツェで生まれたものになります。現在の本店の販売ホールは14世紀に聖ニコラスを称えて建てられた協会として使われていた部分になります。
フレスコ画の天井や大理石が使われているアプローチ、16世紀から使われていたという薬局製造器具もあり、美術館のようになっています。薬局の中に製造所が設けられていたそうで、今でも当時の貴重な品が残っています。
店舗についてはフィレンツェだけでなく、日本にもあります。銀座や丸の内などいろいろな場所にあります。
オーデコロンの起源
16世紀のカテリーナ・ディ・メディチがアンリ2世(フランス)に輿入れするときに特別調合した香水が「アックア・デッラ・レジーナ」(Acqua della regina)と言われています。
この香水が「王妃の水」と呼ばれ今でもサンタ・マリア・ノヴェッラで作られている香り「サンタ・マリア・ノヴェッラ」で、オーデコロンの起源と言われています。
また、この香りは当時のブルボン王朝で大変もてはやされたとのことです。
サンタ・マリア・ノヴェッラという香り
500年近く同じレシピで作られ続けてきたこの香水は柑橘系のベルガモットをベースに作られていて、大変軽やかな香りというのが特徴になります。
今でも続く王妃が使っていた香りを楽しむのも贅沢でいいかもしれませんね。