もみ返しとはどんな状態?
マッサージを受けて少し経ったらマッサージした部位が痛くなった、これがもみ返しの主な症状です。その部位を押したり動かしたりすると痛みを感じます。このようなもみ返しは、どのような仕組みで起こるのでしょうか?
もみ返しは、マッサージによる過度な刺激によって筋肉にある筋膜や筋線維が損傷してしまった状態です。過度な刺激とは、無理な姿勢でマッサージを受けたことや揉む力が強すぎたことが挙げられます。イメージをするなら、スポーツをした後の筋肉痛と同じ仕組みです。
ただし、もみ返しの原因は揉む強さだけではありません。これには血液の流れが関係しています。人の体には血管が張り巡らされており、体の隅々まで血液や栄養を運んでいます。しかし、運んでいるのは良い物だけではなく、老廃物も運ばれています。
肩が痛い、腰が痛いなど痛みを感じている部位には、痛みの原因となる物質があります。その痛みを感じている部分をマッサージすることで原因物質が活発になり、より痛みを感じてしまうのです。つまり、マッサージを受けた後はまだ老廃物や痛みの原因物質が体外に排出されていないためもみ返しの症状が現れます。これがもみ返しの原因と言われています。