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【トピック】アンチエイジング医療が美容と健康にできること

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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長である北里大学名誉教授、塩谷信幸先生が9月10日~12日に開催された「アンチエイジングジャパン2018」で、「美しく年を重ねる」というテーマで講演しました。

今回は、長年にわたってアンチエイジング医療に携わっている医師が講演した、アンチエイジングの最新トピックです。

■美容医療の権威が話す、アンチエイジングで大切なこと

アンチエイジング、抗加齢という言葉がまだそれほど認知されていない頃から、この領域に携わっている塩谷先生。塩谷先生によると、アンチエイジングの目的は「美と健康」、その方法は、バランスの取れた食事適度な運動、そして睡眠とのこと。

アンチエイジングを研究している医師から出た言葉は、特別なことではなく日常のライフスタイルの問題で、驚くほど基本的なことでした。ライフスタイルに落とし込んだアンチエイジングは、持続可能でなければ意味がないとも。

加齢現象は、カラダの中と外、両方に現れるもの。「見た目」(からだの外)のアンチエイジングをテーマにして、研究、検討することを目的として活動している医師たちの研究会から、いくつかのトピックが紹介されました。

■疲れやストレスが、肌や腹痛に出る症状

脳腸相関(のうちょうそうかん)という言葉があります。脳と腸がお互いに密接に影響をおよぼし合うことを示します。例えば、ストレスを感じるとお腹が痛くなることは、これは脳が神経を通じて腸にストレスの刺激を伝えているからなのだそうです! 逆に、腸の異常が脳に影響を与えていることもわかってきました。

最近では、この2つに皮膚も加わり、脳と腸と皮膚が影響し合っていることが、脳腸皮膚相関(のうちょうひふそうかん)と呼ばれ、医学的に研究されているといいます。

疲れやストレスが、お肌に出たりお腹に出たりすることを経験する女性は少なくないと思いますので、脳腸皮膚相関は理解しやすいかもしれませんね。

■女性の顔のしわと食習慣の関連

オランダの大学の研究※1ですが、食習慣が女性の顔のしわに影響していることが発表されました。健康的な食事が顔のしわを減らす可能性があるということなのです。

対象は高齢者だったそうですが、男性では食習慣としわに関連が見られなかったのに対し、女性は、赤身の肉やスナック類の摂取が多い人にしわが多く、果物の摂取が多い人には、しわが少なかったそうです。

■アンチエイジングに働く食品(成分)

●ガムを噛むと脳が活性化

3つの基本、食事運動睡眠に加えて、最近は精神活動もアンチエイジングには重要なことがわかってきたようです。脳を活性化するひとつの方法として、「噛む」ことがあります。歯科の研究によると、噛むことがポンプの役目になり、1回噛むごとに3.5ミリリットルの血液が脳に送られるそうです!

アメリカの野球選手は、試合中にガムを噛んでいますが、噛む行為は脳を活性化することが、ほかにもいろいろな研究で明らかになっています※2。認知機能の改善が期待できるイチョウ葉エキスが配合されたガムも販売されているとのことです。

●コーヒーはアンチエイジングに

日本人の中年女性(非喫煙者)を対象にした研究。コーヒーおよびポリフェノール摂取量が多い人ほど、顔のシミが少ないことが明らかになりました。コーヒーに含まれるクロロゲン酸が日焼けによる皮膚の老化の予防に役立ち、色素過剰(しみ)を減らす可能性があると報告※3されました。


●コラーゲン摂取による美肌効果

コラーゲンは消化の過程でアミノ酸まで分解されてしまうので、飲んでも(食べても)効果がないという説がありましたが、それを覆す報告がされました。コラーゲンは、消化の過程で完全にはバラバラにならないことがわかったのです。

消化されたコラーゲンは分解されて「ジペプチド」「トリペプチド」という形になり、皮膚の繊維芽細胞(せんいがさいぼう)※4を活性化し、肌のハリや弾力を保つそうです。繊維芽細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作る細胞ですが、老化や紫外線によって衰えるため、肌の弾力が失われていくことになるといいます。



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【参考文献】
※1:J Am Acad Dermatol. 2018 Mar 27. pii: S0190-9622(18)30487-0. doi: 10.1016/j.jaad.2018.03.033
※2:Int J Dermatol. 2015 Apr;54(4):410-8. doi: 10.1111/ijd.12399. Epub 2014 Jul 11
※3:
・岡元孝二,他:エラスチン・コラーゲン併用摂取による肌質改善効果の検証 『新薬と臨牀』.2011;60(3): 639-650.
・J Dermatol. 2010 Apr;37(4):330-8. doi: 10.1111/j.1346-8138.2010.00827.x.


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【解説】
※4繊維芽細胞: 結合組織を構成する最も主要な細胞で、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出す。


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