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美と健康に働く「五感」のパワーが次々と明らかに

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赤ちゃんを抱いたお母さんの脳に分泌されるホルモンを、大人の男性に投与すると、他者との関係が良くなる? 五感の刺激がもたらす働きが、明らかになってきました。

患者さんのカラダを触って診察することの大切さ

カラダを触ること、これは患者さんにとってよい診断を判断するバロメーターかもしれません。短い診察時間にカルテや問診票を読んで診断しなければならない、医師もなかなか大変ですが、そのような日本の医療の現状のなかで、患者さんのからだに触れない診察をされた経験もあったりするのではないでしょうか。

触診というのは、医師が患者さんの身体の状態を観察する手法のひとつ。患者さんにとって、信頼できる医師から触診されることで、安心するという精神的な効用もあるといいます。

「手当て」という言葉が表すように、医師が手を当ててくれることで苦痛や不安が軽減することがある、その脳の仕組みについて研究されているのです。

触ることで幸せ、痛みや不安をやわらげるオキシトシンが分泌される

触れられることで脳の働きが活性化され、免疫力やストレス耐性によい効果があることがいわれています。最近注目されているのが「幸せホルモン」です。親しい人、信頼できる人に触れられると、その刺激は触覚を通って脳の視床下部に伝わり、幸せホルモンとも呼ばれる“オキシトシン”が分泌されるのです。

最近の研究では、自閉症の対人コミュニケーション障害を改善するために、オキシトシン点鼻スプレーも開発されているようです。

動物を使った研究では、オキシトシンの働きが親子の絆を作るといわれているようです。また、健常な成人男性にオキシトシンの点鼻スプレー投与した研究では、他者と有益な信頼関係を形成して協力し合うようになること、相手の表情から感情を読み取りやすくなることなども研究されているようです。

「触れる」ケアは、医療介護の現場でも 

認知症の人の不安を和らげるタクティール®ケア※1という方法があります。タクティールというのは、タクティリス(触れる)というラテン語に由来した言葉。

スウェーデンで生まれた、言葉を使わないコミュニケーション方法で、日本でも2006年から始められているようです。高齢者の痛みや不安を和らげるために、また、言葉での意思疎通が難しい場合のコミュニケーション方法として、触れるケアの重要性は大きくなっています。

触れられることで脳から分泌されるオキシトシンは、ストレスや痛みの緩和効果だけでなく、不眠・高血圧の改善も期待できることから、今後の利用が期待されています。

五感の刺激には、美と健康にはたらくパワーが

触られることを感じる触感は、五感と呼ばれる感覚のひとつです。目・耳・鼻・舌・皮膚という「感覚器」で感じる、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5種類の感覚が五感。この五感によって、人間はカラダの外からの情報を感じとっています。 

五感について、視覚以外は女性の感覚の方が優れているという報告※2があります。五感は、女性の得意分野と言ってもよいでしょう。

皮膚刺激の重要性は研究でわかってきているようでが、嗅覚や味覚でも「健康」「美容」「アンチエイジング」という目的に適している刺激について、研究が進められています。

五感の刺激を利用したケアは、より女性の反応がよい可能性も考えられるので、今後の研究結果に期待したいところですね。



編集部取材
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【参考文献】
※1:株式会社日本スウェーデン福祉研究所
タクティール®ケア
jsci.jp/taktil  

※2:西田利貞:人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ(学術選書).京都大学学術出版会,2007.

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