コロナ禍で免疫力の大切さを改めて感じている人も多いのではないでしょうか。その免疫力の向上に効果的で美容にも繋がる、そんな万能な呼吸法をご紹介します!
どこでも簡単に出来るので隙間時間やおやすみ前などに気軽に行なえますよ。
あなたの呼吸は深い?浅い?
人はストレスを感じると、無意識で呼吸が浅くなったり、一時的に息を止めてしまったりします。普段、無意識の状態で、24時間365日絶え間なく行なっている呼吸。これはカラダの中の"自律神経"がきちんと働いてくれているおかげです。
この自律神経は、カラダの中で呼吸や血流、内臓の働きなどをコントロールしています。呼吸の乱れは、その神経のバランスを崩す原因となったり、実は乱れのサインかもしれないのです。
内臓の働きや血流などは自らの意思ではコントロール出来ない部分ですが、唯一自らコントロール出来る部分があります。それが"呼吸"です。呼吸を深く、意識的にコントロールする呼吸法によって、自律神経へプラスに働きかける事が出来ると言われています。
自律神経の乱れは免疫力&代謝を下げる
自律神経の乱れは、血液の流れを悪くし、冷えの原因となってしまいます。これは免疫力や代謝をダウンさせることに繋がり、健康だけでなく美容にも大敵です!
自律神経は、交感神経と副交感神経にわかれていて、交感神経が優位に働くと活動モードに、副交感神経が働くとリラックスモードに傾きます。
この神経がバランスを崩すと、例えば日中活動する時間に何となくやる気が起きずカラダが動かないとか、休息をとる夜の時間になかなか眠れないなど、体内リズムが乱れることに!では、その体内リズム整えるにはどのような事が出来るでしょうか。
呼吸を深くして免疫力を向上!
呼吸は「吸う」と「吐く」でワンセット。そして、「吸う」は交感神経に、「吐く」は副交感神経に働きかける事が出来ます。例えば、強いストレスによって交感神経が優位な状態が長く続くと、心身の不調を感じたりします。
副交感神経が活発なモードの時は、カラダはリラックス状態となり、内臓の働きも活発になります。この状態にモードを切り替えるためには、「吐く」息を強調した呼吸を行うことがポイントとなります。
普段は無意識的に行われている呼吸を、意識的に深く、そして「吐く」息をしっかり行なう事で、副交感神経のモードに傾くようにアプローチ出来ます。呼吸を深める事によって、自律神経のバランスを整え、免疫力アップに繋げていきましょう!
健康と美容に効き目抜群!骨盤呼吸法
どんな場所でも、いつでも気軽に行える骨盤呼吸法をご紹介します。立ったままでも、イスに座ったままでも可能ですが、1番オススメは寝た状態です。リラックスしている寝る前の時間に行うとより効果的です。高いリラクゼーション効果が期待できます。
呼吸と骨盤の動きを連動させて、より深い呼吸に!それが自律神経のバランスを整え、全身の血流促進、それにより代謝も上げ、ストレス軽減にも効果大です。
では早速始めましょう!
① まず、寝た状態になり、膝を立て腰幅に開きます。手は脇腹辺りにのせ、肩周りはリラックスしましょう。
② 息を吸いながら腹部を持ち上げて、横から見て腰の部分にアーチ状に隙間を作ります。骨盤上部を浮かせる感じです。
③ ②と同時に大きく胸を膨らませます。(腰が硬くてアーチが作りにくい場合、お腹を膨らませて行いましょう)
④ 次に、お腹を凹ませて、腰部を床に押し付けながら息を吐き出します。
この動作と呼吸をくり返します。
そして、骨盤の動きと呼吸がうまく連動し始めたら、「吐く」を強調したリズムに変えていきます。「吸う」息の2倍の長さで、例えば4秒かけて吸ったら、8秒かけて吐くという感じです。
徐々に自律神経も副交感神経優位となり、心身ともに深いリラックス状態に。そして、カラダが内側からポカポカしてくるでしょう。出来れば、5分以上行ってみて下さい。イスに座って行う場合、脚を腰幅に開いて座り、骨盤を前に倒し腰を反らせ息を吸い、骨盤を後ろに倒しながら息を吐くようにします。
デスクワークの合間に、1〜2分でも構いません。是非行ってみて下さいね!腰回りの筋肉もほぐれ、気分もスッキリしますよ。
執筆者
- 鳥越 玲子 骨盤調整インストラクター、フィットネスインストラクター
【プロフィール】
1970年福岡県出身。
福岡大学体育学部体育学科卒業。
大学卒業後、福岡でエアロビクスインストラクターとして活動をスタート、その後東京に活動の場を移し、フリーのフィットネスインストラクターとして多数のレ…