首の筋肉が緊張し硬くなると、頭痛や肩こり、全身の倦怠感などの様々な不調の原因に繋がります。首こりは、自律神経のバランスを崩しているサインとも言われるため、慢性的なこりは出来るだけ早く解消したいところ。
ただ、首は簡単にストレッチは出来ても、自分でマッサージするとなると意外と難しい場所です。そこで今回は、"顔"の2つの筋肉をほぐすことで、頑固な首こりを簡単に解消出来るマッサージをご紹介します。
慢性的な首・肩こりに悩む人急増中!
最近、リラクゼーションサロンや整体院を訪れる人の多くが、慢性的な"首"や"肩"のこりに悩まされているそうです。その中でも、頑固な首こりを訴える人が特に増えています。
原因としては、リモートワークなどでパソコンやスマホの使用時間が増えていたり、運動不足、ストレスなどが考えられます。"首"は頭を支え、"脳から全身へ"カラダの全ての機能をコントロールする神経が集中していたり、脳へ血液を送る大切な部分。
「カラダがだるい、重い」「眠れない」「朝起きれない」「なんとなくやる気が起きない」など、カラダや心の不調を感じる。そんな人の首や肩に触れるとガッチガチにこり固まっていることが多いのです。
【なんとなく不調】は首こりの解消で緩和?
季節の変わり目などに、体調を崩したり、カラダの不調を感じることがあります。環境や気温の変化などによって体内リズムが崩れてしまうと、カラダ全体の血流や内臓の働きなどをコントロールする"自律神経"の働きが乱れてしまいます。
そのサインは、首こりや肩こりとなって現れたりします。この部分の慢性的なこりが続けば、脳への血流が悪くなったり、神経の伝達がうまく行かなくなり、更に不調が続くといった悪循環となります。
マッサージで首周りの筋肉を緩めることで、全身への神経伝達がスムーズになり、この"なんとなく不調"を解消、緩和出来るかも?!しれません。
【顔】の筋肉をほぐして【首】を緩める
顔の筋肉は、頭蓋骨を覆う帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)という腱膜を介して、後頭部の筋肉、そして首の筋肉に繋がっています。
今回は、顔の2箇所をほぐすことで首周りの筋肉を緩める首こりマッサージをご紹介します。
まず一つ目は、こめかみ部分。ここは両耳のすぐ上にある側頭筋の一部となり、咀嚼に使われる咀嚼筋の一つです。
そして、二つ目は顎関節周辺。両耳の前側。口を開閉する時に骨が動くところが顎関節(がくかんせつ)です。ここに咀嚼に使われる筋肉の咬筋(こうきん)があります。
首こりマッサージは、両手の人差し指、中指、薬指の3本を使います。ポイントの部分に指の腹部分を当てたら、表面の皮膚をマッサージするのではなく、皮膚の下の筋肉をしっかり捉え、"押し回す"のがポイントです。
主にこの2箇所、側頭筋と咬筋をほぐすことで、首も同時に緩みます。
まず、こめかみ(側頭筋)からほぐしていきます。3指をこめかみに当て、円を描くように押し回します。ひと回しで1回、計10〜20回くらい行います。マッサージの強さは、"痛気持ちいい"くらいで。
そして、顎関節周辺。このエリアは、3ヶ所くらい場所を変えながらほぐします。1箇所につき、10〜20回くらい行いましょう。
顔のマッサージで小顔効果も!
側頭筋や咬筋もやはり顔全体の筋肉とも関係し合っているため、頬や顎周りなどのこりやたるみの解消につながります。その結果、フェイスラインもスッキリ、小顔効果も期待出来るでしょう。
首のストレッチもセットで
顔から首を緩める首こりマッサージを行なったら、ぜひ首回りのストレッチもセットで行うとより効果的です。首の横にある僧帽筋を伸ばしてみましょう。頭を横に傾けて30秒ほどキープします。
首周りが緩むと、目の疲れや頭もスッキリ!こまめに首こりマッサージを行なって、頑固な首こりを解消&予防しましょう!
執筆者
- 鳥越 玲子 骨盤調整インストラクター、フィットネスインストラクター
【プロフィール】
1970年福岡県出身。
福岡大学体育学部体育学科卒業。
大学卒業後、福岡でエアロビクスインストラクターとして活動をスタート、その後東京に活動の場を移し、フリーのフィットネスインストラクターとして多数のレ…