秋から初冬へと季節が少しずつスライドし始めるこれからの時期は、思った以上に冷え込む日も多くなり、油断するとお肌や体の不調が表れやすいもの。特に腸内環境の乱れは便秘や肌荒れにもつながるので注意が必要です。
今回は秋冬の旬食材「きのこ」に注目し、美容に効果的な栄養群と食べ方アイデアをご紹介いたします。
秋冬は便秘になりやすい?!
【冷えによる便秘】
寒さが強まってくると、体が冷えることにより体内の血の巡りが滞りがち。手先に冷えを感じるときは腸も冷えているかも?と考えましょう。血流が滞ると腸のぜんどう活動も低下しやすくなり、便秘が起こりやすくなります。
【水分不足による便秘】
また秋冬は空気がとても乾燥する季節。つい真夏ほど水分補給を意識しなくなりがちですが、秋冬は喉の乾燥・うるおいのあるお肌作り・便秘予防など、美容・健康のためにも引き続きこまめな水分補給を心がけることが大切です。
冷え予防のためにできる4つのポイント
体を冷やさないためには、まず基本の「あたたかい服装を心がける」「冷たい飲み物は避ける」「湯船に毎晩浸かる」といった暮らしの3つのポイントを抑えることが大切です。
また、忘れがちですが「運動不足」も便秘の大きな原因になります。肌寒いと体を動かすのも億劫になりがちですが、じっと引きこもらずウォーキングやストレッチなどご自身が長く続けられる無理のない範囲の運動も取り入れましょう。
旬のきのこで腸活サポート!
スーパーでは一年中手に入るきのこ類ですが、一番おいしく栄養価が高い「旬」は秋冬で、この時期は様々なきのこを味わうことができます。きのこは美容や健康をサポートする効果が期待できる食材ですが、特に腸活に嬉しい食物繊維の含有量は野菜類の中でもトップレベル。
そんなきのこですが、筆者は、温めた昆布だしに食べやすい大きさ(薄さ)にカットしたきのこをさっとくぐらせ、ぽん酢やごまだれをつけて食べるのがお気に入り。他の旬野菜や刺身用の魚も合わせれば手軽なのに栄養満点の立派な料理になりますよ。
ダイエットにも効果的?きのこの食べ方
きのこが主役の料理はカロリーも低く、食物繊維が豊富なので血糖値の上昇も緩やかなため、ダイエット中や糖質が気になる方でも安心です。食物繊維豊富な食材は咀嚼回数が多いため、自然と満腹感も得られやすくなります。
油・バターなどの油脂類と合わせるとその分カロリーは上乗せになりますが、みそ汁や湯豆腐などあたたかい汁もの・鍋ものに入れればヘルシーにきのこ本来の味わいも楽しめますし、体も温まり冷えも防げるので一石二鳥!
天ぷらやキッシュなどはおいしいのですが、油脂類が多くなりがちなので食べすぎないように適量を心がけて味わいましょう。
他にもきのこには疲労回復効果が期待できるビタミンB群や、カルシウムの吸収をサポートするビタミンD、食の満足感を得られやすくなる旨味成分などが含まれており美容と健康のためにはこの時期一番おすすめの食材と言えます。
きのこはどんな料理にも合わせやすいので、皆さんも是非、日々の食卓にきのこを効果的に取り入れて楽しんでみて下さいね。旬の味覚を楽しみながら、この秋冬も健やかで内側から美しく過ごしたいですね!
執筆者
- 國塩 亜矢子 フードコーディネーター
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版!節約・冷凍レシピ(宝島社)
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