旬の味覚「牡蠣」。生牡蠣や牡蠣鍋など、その楽しみ方はいろいろありますよね。牡蠣といえば何といってもそのミルキーな食感とたっぷりの旨味。そんな牡蠣は、おいしいだけではなく、美容と健康に効果が期待できる嬉しい栄養素が驚くほど詰まっているんです！
牡蠣が美容と健康におすすめな理由５つ
「海のミルク」とも呼ばれるほど栄養豊富な牡蠣。中でも女性の美容や健康に効果が期待できる栄養素を5つご紹介しましょう。
【1】豊富な亜鉛でホルモンケア！
牡蠣にはミネラルの一種の亜鉛が豊富に含まれています。その含有量は食材の中でもトップクラス！亜鉛は体内に存在する約200種類以上の酵素の働きをサポートし、体の健康維持や各機能の正常な働きをサポートする重要な栄養素です。主にたんぱく質やホルモンの合成に深く関わるため、性機能の維持や妊活のサポート、皮膚炎や味覚障害の予防に効果が期待されています。妊活中は夫婦そろって取り入れたい栄養素です。
【2】豊富な鉄分で貧血予防！
牡蠣には鉄分が豊富です。赤血球の成分となり、全身に酸素や栄養素を運ぶ働きをサポートする鉄分は、貧血になりやすい女性には特に重要な栄養素。鉄分は体に吸収されにくいため、いかに効率よく摂取するかが大切です。
おすすめなのは鉄の吸収率を高めるビタミンCを合わせた食べ方。生牡蠣や牡蠣フライなどを食べる際に、レモン汁をきゅっと絞るだけでOK！おいしく・効率よく鉄分を補給することができるので、貧血気味の方には特におすすめの食べ方です。ビタミンCは加熱調理に弱いので、加熱調理過程で加えるのではなく、必ず食べる直前にレモン汁は絞りましょう！
【3】ビタミンB12で貧血予防を徹底サポート
たくさん種類があるビタミンの中で、牡蠣に豊富なのが「ビタミンB12」です。これは赤血球の生成や神経細胞の機能維持をサポートする働きが期待されている栄養素です。牡蠣には前述の通り鉄分が豊富！それに加えてビタミンB12も含まれているので、貧血予防にはまさにピッタリの旬食材と言えます。熱には強いので加熱調理による損失もさほど心配ありません。
【4】豊富なグリコーゲンで疲労回復！
グリコーゲンは多糖類（炭水化物）の一種で、別名「動物デンプン」とも呼ばれる重要なエネルギー源です。主に動物の肝臓や筋肉に貯蔵される栄養で、牡蠣にも豊富に含まれているのですが、旬の冬は夏と比べると何と約10倍以上の含有量なんだとか！このグリコーゲンは、体内でブドウ糖に変換されるため即効性のあるエネルギー源となります。そのため疲労回復を狙いたい時や、集中力を高めたい時などにおすすめです。
【5】豊富なタウリンで肝ケア！
牡蠣にはタウリンも豊富です。タウリンは主に肝機能をサポートし、二日酔い予防などに効果が期待されています。他にもむくみや便秘の改善にも効果が期待されています。
目的別食べ方アイデア
【貧血が気になる時には】
鉄分やビタミンB12を効率的に摂取しましょう。生牡蠣、牡蠣フライなどの料理に必ずレモン汁をぎゅっと絞って食べるのがおすすめです。レモン以外にも冬が旬の柑橘の果汁があればそちらでもOK！
【疲労回復を狙いたい時には】
スポーツの前後やハードだった一日の終わりには、具沢山の牡蠣鍋がおすすめ。白菜や大根、キノコ類など旬の野菜も牡蠣と一緒に水炊きに。ぽん酢にもみじおろしや大根おろし、刻んだねぎをたっぷり加えたタレでシンプルに。〆は溶き卵を加えたうどんか雑炊がおすすめです。エネルギーをたっぷり補給できます。体もポカポカ温まる鍋は冬にピッタリ！
【お酒のアテには】
お酒を少し嗜みたいけれど、二日酔いにはなりたくない…という時には生ガキや牡蠣のバターソテーをつまみに。牡蠣に豊富なタウリンがアルコールの代謝をサポートし、二日酔いになりにくく。また、生牡蠣にレモン汁を加えればビタミンCも補給できるので、アルコールの代謝や美肌作りもサポートしてくれます。
旬食材「牡蠣」で体の内側からキレイに！
栄養満点の旬の食材「牡蠣」。是非お好みの食べ方でそのおいしさを堪能しつつ、体の内側からキレイを磨きましょう！
執筆者
- 國塩 亜矢子 フードコーディネーター
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版！節約・冷凍レシピ（宝島社）
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