乳液とクリームはどう違う？特徴と上手な使い分け方法

SNSでシェアしよう！

スキンケアにおける定番アイテムでもある乳液とクリーム。どちらも化粧水の後に使用するアイテムであることは、みなさんもご存じのとおりですよね！

しかし、なかには「乳液とクリームって具体的に何が違うの？」「乳液とクリームはどのように使い分けるのが正解？」と、違いや使用方法については詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、乳液とクリームの違いや特徴と併せて、上手な使い分け方法についてご紹介します。

乳液とクリームの違いって？

乳液とクリームには、肌の水分蒸発を防ぐ役割があります。

化粧水で肌にうるおいを与えた後、何も塗らない状態でいると、時間の経過と共に肌の水分が蒸発し、かえって乾燥してしまいます。そんな肌の水分蒸発を防ぎ、うるおいを守る蓋代わりの役割を果たすのが乳液やクリームなのですね。

ただし、役割自体はほぼ同じであるものの、乳液とクリームには配合成分や特徴に違いがあります。

＜乳液＞

乳液は、化粧水とクリームの中間に位置するアイテムです。主に肌をやわらかくし、水分と油分のバランスを整える役割を果たします。

メーカーにより多少の違いはありますが、ほとんどの場合、

①肌にうるおいを与える水溶性成分
②肌を保護し水分蒸発を防ぐ油溶性成分
③両者を乳化させる界面活性剤

上記3種類がバランスよく混ざり合った構成になっています。テクスチャーも、さっぱり～しっとりまで、商品により様々です。また、日中用乳液には紫外線カット剤が配合されたものもあります。

＜クリーム＞

クリームは、乳液よりも油分の配合量が多く、エモリエント効果（肌の水分の蒸発を防いでうるおいを保つ作用）に優れているという特徴があります。

基本的には乳液と同じく、水溶性成分、油溶性成分、界面活性剤の3種が混ざった構成になっていますが、油分が多く含まれているため、乳液よりも高い保湿に期待ができるのです。

テクスチャーも乳液同様、さっぱり～しっとりまで、商品によって様々な使用感のアイテムが展開されています。その他にも、日中でも使用しやすいサラッとした質感のデイクリームや、高分子の乳化剤を配合することでとろみ感を出すジェルクリームなどの種類があります。

乳液とクリームの上手な使い分け方法

乳液とクリームは、どちらか一方のみを使用してもOK！もちろん併用も可能なアイテムです。ただし、上手に使い分けたい場合は、肌質や肌悩み、季節などを参考に自分に合った使用方法を見つけてくださいね！

乳液orクリーム？自分に合う使い分け方法を知るチェックリスト！

【乳液のみのケアがおすすめの人】

〇1年を通して皮脂の分泌が気になるオイリー肌である
〇洗顔後はつっぱることなくすぐに皮脂で肌がベタつく
〇朝のメイク前はベタつきを気にせずさっぱりとしたケアで終わらせたい
〇皮脂量が増える夏場にスキンケアと日焼け止めが混ざるのが気になる

「化粧水＋乳液のみ」のケアは、肌の水分も油分も多い肌状態の時におすすめ！特に水分も油分も多いオイリー肌の人には、両者のバランスを整えてくれる乳液のみのケアが合っています。

また、メイク前のスキンケアはさっぱり仕上げにしたい時や、皮脂によりスキンケア後に日焼け止めや化粧下地がうまくのらない時などにも、乳液のみのケアが向いていますよ。

画像出典：: Adobe Stock

【クリームのみのケアがおすすめの人】

〇部分的に皮脂の量が気になる混合肌である
〇肌表面はベタつくのに内側は乾燥しているインナードライ肌である
〇肌の乾燥は気になるけどスキンケアに時間がかけられない
〇季節の変わり目は特に肌がゆらぎやすい

「化粧水＋クリームのみ」のケアは、水分も油分もバランス良く与えたい肌状態におすすめ！部位により皮脂量が異なる混合肌や、角質層が水分不足で皮脂の過剰分泌が起こっているインナードライ肌の人にはぴったりです。

忙しい朝の時間帯など、スキンケアに時間がかけられない時にも、時短をしながらしっかり保湿ができる化粧水＋クリームのケアは向いています。

また、季節の変わり目で肌がゆらいでいる時は、複数のアイテムを使うよりも、化粧水＋クリームの2点のみのシンプルケアで済ませる方が肌負担も減らすことができますよ。

画像出典：: Adobe Stock

【乳液＋クリームの併用がおすすめの人】

〇1年を通してカサつきに悩まされている乾燥肌である
〇洗顔後すぐ肌がつっぱり乾燥が気になる
〇起床時（特に冬場）は肌がパサつきもっちり感もない
〇夕方になると肌が粉を吹きメイク崩れを起こしやすい

水分も油分も足りていない肌状態には、化粧水の後に乳液とクリームを併用したケアがおすすめ！1年を通して乾燥肌である人は、季節を問わず、乳液とクリームを併用するようにしましょう。

化粧水でうるおいを与え、乳液で水分と油分のバランスを整えた後、クリームでしっかりうるおいを守るケアを行うことが乾燥対策には何よりも大切な心がけです。特に冬場は就寝中や夕方になると乾燥が目立ちやすいので、朝晩のスキンケアで乳液とクリームをしっかり併用してくださいね！

乳液やクリームを使ったワンランク上のケア方法

乳液とクリームは、肌質や肌状態、季節に合わせて上手に使い分けることが大切！さらに効果を実感したい人は、ワンランク上のケア方法も試してみましょう。

①部位により乳液とクリームを使い分ける

私たちの肌は部位により、水分量と皮脂量も違ってきます。特に日本人に多いと言われる混合肌の場合、Tゾーンはベタつくのに、頬や目元周りはカサつく時もあるかと思います。

そんな肌状態の時は、部位ごとに乳液とクリームを使い分けるのがおすすめ！皮脂量が多いTゾーンに乳液をなじませ、乾燥しやすい頬や目元周りにはクリームを使用するなど、部位により使用するアイテムを分けると水分と油分のバランスを上手に整えることができますよ。

②乾燥が気になる夜は就寝前にクリームを二度塗り

入浴後にスキンケアをして、そのまま寝室に向かう場合は特に追加のケアは必要ありません。

しかし入浴後、リビングで少しリラックスしたり、家事を済ませたりする習慣があると、就寝時にはせっかく丁寧に行ったスキンケアが汗や皮脂で落ちている可能性もあるのです。

起床時の乾燥を防ぐためにも、入浴後のスキンケアから就寝までに時間がかかる場合は、就寝前に再度クリームを重ね塗りして乾燥対策を行うことをおすすめします！

③肌質や肌悩みに合った成分配合の乳液やクリームを選ぶ

乳液やクリームを選ぶ時は、ブランドや使用感などと併せて、配合成分にも注目してみましょう！

〇乾燥が気になる人　…　ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど
〇皮脂のベタつきが気になる人　…　ビタミンC誘導体など
〇エイジングケア*1も同時に行いたい人　…　レチノール、ナイアシンアミドなど
〇美白ケア*2でシミやくすみ対策をしたい人　…　アルブチン、トラネキサム酸など

乾燥はもちろん、その他の肌悩みに働きかけてくれる成分が配合されているアイテムを選ぶことで、ワンランク上のスキンケアを叶えることができますよ。

*1　…　年齢に応じたケア
*2　…　メラニンの生成を抑え、日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ