こんにちは!フィットネストレーナーの金子由美です。最近、ピラティスをやっている人が増えています。以前は特別なもののような印象があったかと思いますが、マンツーマンレッスン以外にも複数で行うグループレッスンも需要が高まっているようです。
そのような中、「興味はあるけど難しそう…」「参加してみたら首が痛くなっちゃった…」という声を聞くことがあります。たしかに、身体を意識してコントロールすることは簡単ではありません。
それでも身体の使い方やコツが掴めれば無理なく効果的に続けることが出来るのです。そこで今回は、自宅でおすすめのピラティスとして、代表的な『カールアップエクササイズ』の効果的なやり方を徹底解説します。
ピラティスの効果とそのポイントとは?
ピラティスは身体が本来あるべき位置に正しながら、歪みなどによる不調を緩和していくトレーニングです。よくあるケースとして、長年の姿勢の癖や動き方の偏りが影響していくことが多いです。その結果、身体の痛みや違和感を抱えてしまいます。
これはマッサージや整体とは違い、自ら動き方を変えていくための感覚を養っていくからこそ効果が持続していくのです。まだやったことがない、やってみたけどどこを意識したらいいか分からないという方にも分かりやすく解説します。
もしかすると、ピラティスは筋トレのようなイメージがあるかもしれません。代表的なエクササイズのひとつである『カールアップエクササイズ』は、仰向けで膝を立てて上体を上げていきます。ピラティスは腹筋のトレーニングとは違い、お腹の筋肉を縮めていくというよりお腹を薄くするためのインナーマッスルを働かせていきます。
2つの写真を見比べてみましょう。上の写真は腹筋のトレーニング、下がピラティスのカールアップです。腹筋のトレーニングではお腹を縮めて強化していますが、ピラティスの場合は薄く長くしながら行っています。
このようにピラティスはインナーマッスルを鍛えていくので、身体の引き締めにおすすめのトレーニングなのです。
カールアップエクササイズで首が痛くなる?
身体の引き締めにおすすめのピラティスですが、やり方を間違えると首などが痛くなる場合があります。そのような経験をすると嫌になってしまいますよね。エクササイズをして首が痛くならないためには、首に負担のかからない身体の使い方を知ることが大事です。
では、なぜ首が痛くなるのでしょうか。それはエクササイズをする時に頭を上げようとしてしまうのが原因の一つです。上体を上げる時に、頭だけ上げようとすると首の骨をずらした動きになってしまうため首に負担がかかります。上体を上げる時には首を長く保ち、背中を床から浮かせるようなイメージで行うようにしましょう。
カールアップエクササイズで首に負担をかけず行うことが出来るようになると、頭の位置が正しく保てるようになります。正しく出来るようになると首の負担が減るので、首肩こりを解消したい人にもおすすめなピラティスです。
ピラティスを自宅でやってみよう
ピラティスは身体を意識しながら動くと効果的です。そのためには自宅にあるものを活用して行うと分かりやすいので、今回はバスタオルを利用するカールアップエクササイズを紹介します。バスタオルは筒状にして使います。
【準備】
・仰向けになり両膝を立て、筒状にしたバスタオルに肩甲骨の下の方を乗せる。
・両手に頭を乗せ胸を開く。
・息を吐いてお腹を長いまま薄くする。
【エクササイズ】
・息を吸って吐きながら背中でバスタオルを押し、上体を上げる。
・頭は上げようとせず、頭の先を遠くへ引っ張るようにする。
・肋骨は骨盤の方へ下げるように引き締める。
ポイントはアゴと胸の間に拳一つくらいの空間を保つことです。手のひらに頭を乗せたまま上げようとせず、背中でバスタオルを押してお腹を薄くしたまま行ってみてくださいね。
カールアップエクササイズで身体を引き締めよう
今回は身体の引き締めにおすすめのピラティスの1つである「カールアップエクササイズ」を紹介しました。意識をするポイントを抑えることで、効果的に身体を引き締めていきましょう。
執筆者
- 金子 由美 フィットネストレーナー
【プロフィール】
快適な身体づくり専門家・フィットネストレーナー。1988年からフィットネスクラブのスタジオインストラクター、2003年からパーソナルトレーナーとして活動し、マンツーマンやグループを中心に健康維持増進をサポー…