秋の味覚狩りといえば、さつまいも。ほくほくとした食感と強い甘みが特徴のさつまいもは料理にもおやつにも使える大人気食材ですね。今回は、そんなさつまいもの美容に嬉しい栄養ポイントと、毎日食べても飽きないレシピアイデアをインナービューティー料理研究家の筆者がご紹介します!
さつまいもは皮ごと食べるのがおすすめ!
さつまいもを覆う赤紫色の皮部分にこそ、美容に嬉しい栄養素が豊富に含まれているんです。
皮の色素成分はポリフェノールの一種で、細胞の酸化を抑え老化スピードを緩やかにする抗酸化力を持っています。抗酸化力は私たちの体内にもともと備わっている力ですが、加齢やストレスや疲労など様々な要因で低下します。
そのため、美容や健康面では、抗酸化力の高い食材を取り入れることで、体の内側から抗酸化力を高めるインナーケアがとても大切になってきます。さつまいもを皮ごと食べることで、秋冬のインナーケアをサポートできます。
さつまいもの食物繊維で腸活も!
さつまいもには可食部100gあたり約2.2gの食物繊維が含まれています。食物繊維には不溶性と水溶性の二種類がありますが、さつまいもは両方を含んでいます。
秋冬は気温の低下により体が冷えやすく、血液の巡りも悪くなりがち。また、乾燥により水分も不足しがちです。そうなると腸の働きも鈍くなり、普段悩まない人でも便秘が起こりやすくなってしまいます。
こんな季節はいつも以上に食物繊維豊富な食材を取ることを意識しましょう。十分な水分補給や、体を温める飲み物を取ることも大切です。
また、腸活の基本である食物繊維や水分に加えて、乳酸菌などを豊富に含む発酵食品もお忘れなく!ヨーグルト、納豆、キムチ、甘酒など身近な食材で十分ですので毎日ひとつは取り入れるようにしてみましょう。
さつまいもを皮ごと楽しむレシピアイデア
【シンプルでおいしい!さつまいもチップス】
我が家で人気なのは、シンプルなさつまいもチップス。皮ごと薄切りにしたさつまいもを高温の油でこんがり水分が抜けるまで揚げます。キッチンペーパーを敷いたバットなどにあげて油分を切ったら、塩やお好みのミックススパイスをまぶして頂きます。
おつまみやおやつにおすすめのシンプル調理です。唐揚げやフライなど別の揚げ物調理のついでに作ると一石二鳥ですよ。
【定番!はちみつレモン煮】
常備菜としても重宝するのがこちら。レモン果汁とはちみつで味を整えるさつまいもの煮物は、昔懐かしの味わい。冷蔵庫で数日間保存できるのでお弁当のおかずにもピッタリです。作り置きしておけば忙しい日に重宝します。
【サツマイモのマッシュサラダ】
ポテトサラダといえばじゃがいもですが、加熱してホクホクになったさつまいもをマッシュして塩コショウやタイムなどのハーブで味付けしたさつまいものホットサラダもなかなかおいしいんです。人参やリンゴ、ツナ缶などを合わせても◎サイドメニューにピッタリの一品です。
【たっぷり野菜と鶏肉の煮物】
ひと口サイズに切った鶏もも肉、輪切りにして数分水にさらしたさつまいも、キノコや蓮根などの秋冬野菜を食べやすい大きさにカットしたものを鍋に入れ、出汁やトマト缶などお好みのスープで煮込みます。
鍋ひとつで手軽にたくさんの食材が取れるため栄養バランスが整いやすく、体も温まる一品は冷え込む日に特におすすめです。
【さつまいもごはん】
さつまいもをサイコロ状にダイスカットし、水にさらした後、研いだ白米にのせて塩ひとつまみを加えて炊き上げます。蒸らした後、黒ごまをたっぷり加えて混ぜて頂きます。自然の甘みがおいしいさつまいもごはんは大人も子どもも好きな味わいです。
いかがでしたか?シンプルに焼き芋にするのももちろん、ご紹介した様なアレンジも楽しめる旬の美容食材さつまいも。
常温で長期保存可能なので、秋冬のストック食材としても便利ですね。様々な食べ方で季節の恵みを堪能し、内側から健やかで美しいお肌や体作りを叶えましょう!
執筆者
- 國塩 亜矢子 フードコーディネーター
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版!節約・冷凍レシピ(宝島社)
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