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シミのできるメカニズム
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【シリーズ1】知らない間にシミを増やしていた?!~シミのできるメカニズム~

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皆さん、こんにちは。パーソナルメイクトレーナーの池内ひろこです。
加齢とともにポツポツと増えるシミ。シミができると顔全体が暗く疲れて見えてしまいがちです。そんな顔を見たら、何だか気持ちまで暗くなってしまいますね。

悪役になりがちな“シミ”ですが、そもそも、なぜシミができるのかご存知ですか?実は、シミとは身体を守るための機能なのです!
今回は、シリーズ企画で皆さんの気になるシミについて深くお伝えします。

シミには種類があること、ご存知ですか?

「昔ニキビがあったところにシミができた」「閉経後に一気にシミが増えた」「小さい頃からあるソバカスとシミが混ざってきた気がする・・・」このように、全て“シミ”と一言でまとめられがちですが、実はそれぞれ種類が異なります。代表的な3種類を見ていきましょう。

①紫外線でできるシミ
よく皆さんが「シミ」として思い浮かべる代表例がこちらのタイプです。ニキビ痕や傷跡など、もろくなっている皮膚に紫外線が当たると、シミとして表れることがあります。(老人性色素斑、日光黒子(ニッコウコクシ)と言います)ニキビが治った直後に出なくても、数年~数十年経ってシミとして出てくることもあります。

②肝斑
形がハッキリせず色が薄いため、最初は気づきにくいタイプのシミです。ある時、いつも使っているファンデーションが白く浮いていると感じて、「よく見たら肝斑だった!」ということがあります。

発生原因にホルモンが関係していると言われていて、閉経後に目立つ方もいます。そのため40代以降のシミと思われがちですが、私の経験則では20-30代で既に出ている方もいます

③ソバカス
上記2つのタイプが後天的(生まれた後、日常生活の過程でできる)であるのに対し、先天的(生まれる前からできている)なタイプのシミがソバカスです。年齢を重ねる過程で、ソバカスの近くに新たにシミができ、シミが大きくなってソバカスと重なり、結果としてシミやソバカスが大きくなったり濃くなったように見えることがあります。

上記①~③のシミは、広がったり重なることもあるため見分けるのが困難です。共通していることは、全てに紫外線が関係していること
なんと、紫外線の影響で、老人性色素斑も肝斑もソバカスも濃くなると言われています!次の章では、なぜ紫外線でシミが発生するのか、そのメカニズムを見ていきましょう。

クエスチョンマークをもっている女性の画像
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シミは身体を守るために作られる

シミができるメカニズムをネットで検索すると、「メラニン」や「メラノサイト」という言葉が出てきますね。これらを超簡単にお伝えすると、紫外線を受けた肌内部では様々な工程を経て、メラノサイトが刺激され、シミの原因となるメラニンが発生します。このメラニンが何らかの異常で一部分に留まってしまうのがシミです。

きっとこの記事に辿り着いた美意識の高い皆さんは、「そんな話は何度も聞いたよ!」と思われることでしょう(笑)今回はさらにその先のお話で、大事なのは“メラニンの役割”です。

メラニンとは、言うなれば肌の傘のような役割を果たしてくれています。メラニンという傘で、紫外線がそれ以上肌の奥に入らないように防いでくれるのです。もしメラニンが存在せず、紫外線が肌のどこまでも奥に入ってしまうと、細胞を傷つけ、癌の原因などになります。

ちなみに、このメラニンが肌や髪の色を決定することをご存知でしょうか。例えば、私たちアジア人の髪が黒いのは、黒色のメラニンによるものです。この黒色メラニンは、紫外線により発生する活性酸素を消去する働きがあります。紫外線から守る働きがあるということです。したがって、アフリカなど日差しの強い国には、肌の色が濃い方が多い(=黒色メラニンが多い)のも、何だか納得ですね。

あまりにも自然なことなので、私たちは、自分達の身体がメラニンで守られていることに気づきにくのですが、メラニンが重要な役割を果たしていることが分かりましたね。美白効果を謳う化粧品は、メラニンができるのを抑えたり、上手く排出されるようアプローチするなど、ブランド独自の様々な方法を取っています。それらを見ていると、あたかもメラニンが悪者のように聞こえますが、実は身体にとって必要不可欠な存在だったんです。

シミのメカニズムの画像
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紫外線は浴びなくてよい?

紫外線を浴びると体内でビタミンDが作られます。ビタミンDは、骨を丈夫にしたり、免疫機能を調整して風邪やインフルエンザの発症・悪化を予防します。

「骨を丈夫にする」と言われても「ん?美容とどう関係が?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。1つ例を挙げると、加齢とともに骨粗鬆症になると、頭蓋骨も縮むと言われています。顔の内側の骨が縮むことで、その表面(皮膚)にシワやたるみができることがあります。(往年の女優さんで、歳を取って目がくぼむ方がいますよね。一概には言えませんが、頭蓋骨の骨粗鬆症が関係しているそうです。)

健康のためにも、美容のためにも骨密度が下がらないようにしたいものです。そのため、ビタミンDを摂取すれば、骨を丈夫にする一助になります。普段は気にかけていなかった栄養素ですが、美容と密接に関係していることが分かると、大事な栄養素に思えてきます。

ただ、ここで1つ問題が!
身体に大切なビタミンDを体内で作るために紫外線を浴び過ぎると、今度はシミを作ったり濃くしてしまう可能性があります。

そこで皆さんにぜひ知っていただきたいのが、ビタミンDを体内で作るのに必要な紫外線の量。1日の中で、どのパーツにどれだけ紫外線が当たれば良いのかということです。

結論から言うと、手のひらに10分ほど!が適切とされています。

手のひらは他と比べてメラニンが少ないので、シミができるリスクが少ないパーツです。(おばあちゃんの手を見ると、「手の甲」にシミがあっても、「手のひら」にはシミがないですよね!)朝の通勤中は手のひらを意識してみたり、公園で子供が遊ぶのを見ている間は手のひらを上にして座ってみるなど、ちょっとした工夫でOK。「手のひら日光浴」として推奨されるお医者様もいらっしゃるほどですので、シミの心配をせずに紫外線を浴びて、健康と美容に大切なビタミンDを作ることができる!良いことづくしです。

一度出来てしまったシミに囚われると、なかなか別の側面に目を向けるのが難しくなります。しかし既成概念に囚われないでください。シミを薄くする化粧水やクリームの謳い文句だけに感化され過ぎないでください。「私の身体を守ってくれたのね」なんて、皮膚を労る心を持つとまた違って見えるものです。今回の記事がそんなお役に立ったら嬉しいです。

次回は、「でも、やっぱできるならシミは防ぎたい!」というあなたに、シミを防ぐ方法をお伝えします。お楽しみに!

続き>>シリーズ②:シミを絶対作らせない!~紫外線を防ぐポイント~

紫外線を浴びている女性の画像
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執筆者

池内 ひろこ パーソナルメイクトレーナー
池内 ひろこ パーソナルメイクトレーナー

【経歴】
・ビューティージャパン東京大会2019グランドファイナリスト
・ビューティージャパン日本大会2019ロイヤーズコーチング賞
・ビューティージャパン日本大会2019ベストビジョンプランニング賞受賞
・東京カレン…

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