毎年6月を過ぎたあたりから本格的に稼働が始まるエアコン。
この時期になると、「普段以上に肌が乾燥する」「エアコンをつけているのに肌がべたつく」など、普段とは違う肌トラブルに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エアコンが肌に与える悪い影響と併せて、今すぐにできる7つの対策をご紹介します。
【肌に悪い?】エアコンによる肌トラブルの原因4つ
暑い夏を快適に過ごすためにも欠かせないエアコンですが、肌にとっては悪い影響を与える可能性も高い存在です。特にエアコンが原因で起こりやすい肌トラブルが乾燥とべたつきの2つです。
①冷風により血液の巡りが悪くなる
冷房のきいた部屋では普段以上に体が冷えやすいため、血管も収縮され、血液の巡りも悪くなります。血行が悪くなると、肌に必要な栄養がしっかり運ばれないため、結果的に肌が乾燥する原因につながってしまうのです。
②湿度低下で肌が乾燥しやすくなる
エアコンの冷房機能には、空気中の水分を奪い、湿度を下げる性質があります。湿度が低い環境では、角質層の水分も蒸発しやすくなるため、肌の乾燥が起こりやすいのです。
③室内外の温度差で肌のうるおいが奪われる
エアコンをつける時期は、室内外の温度差も激しくなります。屋外で汗をかいたままの状態でエアコンがきいた室内に入ると、汗の蒸発と共に角質層の水分も奪われるので、肌も乾燥しやすくなってしまうのですね。
④過剰な皮脂分泌により肌がべたつく
エアコンの冷気や急激な湿度低下、室内外の温度差などにより肌が乾燥すると、角質層のうるおいを守ろうと過剰な皮脂分泌が起こります。分泌された皮脂が肌表面で汗と混ざり合うことにより、べたつきが気になる場合もあるのです。
エアコンから肌を守る7つの対策
肌にとって時に悪影響を及ぼすエアコン。そんなエアコンから肌を守るためにも、日常の中では、7つの対策を心がけてみましょう。
①ミスト化粧水で保湿対策をする
エアコンにより肌が乾燥しやすい日中は、手軽に保湿ケアできるミスト化粧水が役立ちます。一言でミスト化粧水といっても様々な種類があるため、自分の肌悩みや肌状態に合わせて適切なミスト化粧水を選んでみましょう。
肌の乾燥が気になる人には、水分だけでなく油分も含んだオイルインタイプのミスト化粧水がおすすめです。角質層にうるおいを与えると同時に、オイルで水分蒸発を防ぐことができますよ。
べたつきやテカリによるメイク崩れが気になる人は、収れんタイプのミスト化粧水を取り入れてみてください。うるおいケアとメイク崩れ防止ケアを同時に叶えることができます。
②オイル系のスキンケアアイテムは避ける
エアコンによる乾燥が気になる時期は、日々の保湿ケアも忘れずに行いましょう。朝と夜のスキンケアでは、化粧水でうるおいを与えた後、乳液やクリームで水分蒸発を防ぐ基本的なケアを忘れずに行ってくださいね。
また、肌表面のべたつきが気になる時に油分の多いアイテムを使うと、かえってストレスに感じる場合もあるので、オイル系のアイテムなどは避けるようにしましょう。
③朝のスキンケアとメイクを入念に行う
エアコンの影響を受けやすい日中を快適に過ごすためには、朝のスキンケアとメイクも大切になってきます。スキンケアでは、基本的なお手入れを丁寧に行うのはもちろん、頬や目元など乾燥しやすい部位は入念にケアするようにしましょう。
また、ベースメイクは重ね塗りするとべたつきによる崩れが起こりやすくなります。エアコンを使う時期は、保湿成分を配合した化粧下地やファンデーションを上手に活用し、薄塗りで仕上げるメイクを意識してみてくださいね。
④冷風に直接当たらないようにする
冷房がきいた部屋は、ただでさえ肌が乾燥しやすい環境。そのような環境の中でエアコンの冷風が直接肌に当たると、さらに乾燥が悪化する可能性もあるのです。
自宅や職場では、冷風が直接肌に当たらない位置で過ごす工夫をしてみてくださいね。また、カフェなどを利用する際は冷風が出る位置から遠い席を選ぶようにしましょう。
⑤加湿器を上手に活用する
冬場に活躍する加湿器は、夏も上手に利用することで乾燥対策になります。冷房による乾燥が気になる部屋には、湿度を下げすぎないためにも加湿器を設置するようにしましょう。
職場であれば卓上タイプの加湿器を活用するのもおすすめです。
また、肌にとって最適な湿度は60~65%と言われているので、可能であれば常に60%前後を維持できる環境をつくってあげてくださいね。
⑥室内に入る時は汗を拭く
汗をかいた状態でエアコンがついた室内に入ると、汗の蒸発とともに角質層のうるおいも奪われてしまいます。室内に入る時は、清潔なタオルやハンカチで汗を拭いてから入室するようにしましょう。
また、長時間の外出時もこまめに汗を拭きとり、汗を肌表面に残さない習慣を意識してみると良いでしょう。
⑦足首や手首を温める
冷房がきいた部屋は、身体の末端まで血液が行きわたりにくいため、手足も冷えやすくなります。
血液の巡りが悪くなるのも肌が乾燥する原因にもなるので、室内では薄手のニットやアームウォーマーなどを活用し、冷えやすい部位を温めるようにしましょう。
エアコンと上手に付き合える対策を行おう!
肌トラブルの原因にもなるエアコンですが、事前にしっかり対策さえすれば、乾燥やべたつきから肌を守ってあげることができます。今年の夏はエアコンによる乾燥やべたつきを意識し、暑い時期を快適に過ごしていきましょう。
執筆者
- LISA 美容ライター
《プロフィール》
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア…