冬から春にかけて手に入りやすくなってきた「いちご」。甘酸っぱくておいしい旬のいちごには、美肌作りに欠かせないビタミンCなど、女性の美容と健康にうれしい栄養素が豊富です。
特に春先からは紫外線量が一気に増えるので、食材による体の内側からのインナーケアがより大切になります。紫外線ケアをサポートする栄養豊富な旬のいちごで、春の紫外線ケアを叶えましょう!
シミ予防や健やかな体作りにうれしい「ビタミンC」
ビタミンCは、紫外線ダメージを受けたお肌にメラニン色素が沈着するのを防ぐ働きが期待されています。メラニン色素の沈着はシミの原因にとなります。強まる紫外線を体の外側からも内側からも防ぐことがシミ予防に欠かせません。
またビタミンCには、高い抗酸化力で細胞の老化を防ぐ働きも期待されています。紫外線ダメージに負けない強くて美しいお肌を作るためにも、抗酸化力の高い食材をとることはとても大切です。
季節の変わり目は寒暖差などにより体のリズム(調子)が狂いやすいですが、健康な体を維持する(免疫力アップ)働きもビタミンCには期待されています。
※食べ方のポイント※
ビタミンCは水溶性で水に溶けだしやすいため、ヘタを切る前に水で優しく洗い、食べる直前にへたは除きましょう。こうすることで、切り口から栄養が流出してしまうのを防ぎます。
またビタミンCは加熱に弱いため、無駄なく摂取するためには生食が一番です。ジャムなどの加工品は加熱調理が必要なため、生食に比べるとビタミンCは少なくなります。
妊活などに欠かせない「葉酸」
いちごには、特に妊活中や妊娠初期に必要とされる「葉酸」が非常に豊富に含まれています。葉酸は胎児の初期の細胞形成に深く関わるため、妊娠を望む方は妊娠判明前から意識して取りたい栄養素です。
葉酸には、赤血球の生成をサポートする働きも期待されています。妊娠・出産や毎月の生理による出血で女性は男性に比べて貧血になりやすいもの。貧血予防のためにも意識したい栄養素です。
最近の研究では、葉酸には上記以外にも認知症予防の働きもあると期待されています。
腸活に欠かせない「食物繊維」
いちごには腸活に欠かせない食物繊維(ペクチン)も豊富です。便通をサポートし、腸内環境を整えます。不要物がたまっていない美しい腸は、吹き出物などの肌トラブルの予防にもつながっています。美肌作りには美腸を意識することも大切!と覚えておきたいですね。
※食べ方のポイント※
食物繊維を意識したい時は加熱調理しても問題ありません。いちごが手頃な価格になってきたので、一度にたくさん入手できた時はジャムにして保存するのがおすすめです。(ジャムにする際は、いちごの重量の約30パーセントの砂糖と、少量のレモン汁を加えて煮込むのがおすすめです!)
まだまだおいしく頂ける「いちご」。そのまま食べるのはもちろん、サラダに加えたり、モッツァレラチーズやハーブなどと合わせておしゃれな前菜に仕立てたり、炭酸水に浮かべてノンアルコールカクテル風にして楽しんだり、ジャムにして保存したり…見た目もかわいく甘酸っぱいイチゴの楽しみ方は無限大!
旬が終わるまで存分においしく楽しみつつ、美肌作りや健康な体作りを叶えたいですね!
執筆者
- 國塩 亜矢子 フードコーディネーター
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版!節約・冷凍レシピ(宝島社)
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