女性特有の悩みは、なかなか人に聞きづらいもの。だけど、自分の体のことは、知っておきたいですよね。今回は、デリケートゾーンのケア方法についてご紹介します。正しいケアをすれば、より快適な日々につながります。また、自分と向き合うきっかけになるかも…!
最近見かける「フェムテック」って何?
「フェムテック」という言葉を目にする機会が増えたかと思います。これは、「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた言葉。健康問題やライフスタイルの課題など、女性特有の悩みをテクノロジーで解決するアイテムやサービスのことです。
ちなみに、生理用ナプキンや女性向けの健康食品など、テクノロジーではない製品は「フェムケア」と呼びます。
女性特有の悩みはさまざまですよね。月経に関するものや妊娠、更年期症状などもあります。
女性の社会進出が進む中、こうした問題が長らく取り上げられてきませんでした。どこかタブー視されていた女性の「性」の問題。しかし、女性にとって、ライフステージは切っても切り離せないもの。
辛さを我慢するのではなく、解決しようと向き合うようなアイテムやサービスなのです。
デリケートゾーンのケア方法
女性特有の悩みは多くありますが、今回はデリケートゾーンのケアについて解説します。においやかゆみなど、不快感の出やすい場所でもありますよね。正しいケアで、より快適に過ごしてみませんか?
■VIOのお手入れ
デリケートゾーンは常に高温多湿で、アンダーヘアに覆われています。尿や汗で不潔になりやすく、においやムレの原因にも(※1)。
デリケートゾーンをケアしていても、VIO(アンダーヘア)をお手入れしていないと、不快感を覚えやすいこともあります。
VIOはデリケートなので、肌を傷つけないように注意して除毛しましょう。VIO用のシェーバーを使うと良いでしょう。
VラインやIラインは毛が長いので、あらかじめカットしておくとスムーズ。毛流れに沿ってゆっくり剃るのが、肌を傷つけないポイントです。処理後はきちんと保湿して(※2)。
■洗う
デリケートゾーンには常在菌があり、病原菌を防ぐためにpHバランスを保っています。膣内部は洗わなくても良いのですが、外陰部は汚れや病原菌を落とすために洗う必要があります。pHバランスに配慮したデリケートゾーン専用ソープを使って洗いましょう(※3)。
必要以上に洗うとトラブルの原因にもなります。ソープをしっかり泡立て、優しくなでるようにして外陰部を洗ってくださいね。
和式トイレを使用するような体勢で洗うと、垢が溜まりやすい部分にも届きやすいですよ(※4)。
フォームタイプは、泡立てる必要がないため、初心者の方も使いやすいです。
■保湿する
顔の肌と同じように、デリケートゾーンの肌も年齢とともに変化します。女性ホルモンが減少することで、乾燥しやすくなり、かゆみやかぶれも起きやすくなるのです。
また、生理用ナプキンやおりものシートなどをつけることも多く、刺激を受けやすい部位でもあるのです(※5)。
顔を丁寧に保湿するように、デリケートゾーンの保湿も大切。pHバランスに配慮した専用のクリームなどを使って。洗うとき同様、優しく塗りましょう。塗ったあとでベタつきが気になれば、タオルやティッシュペーパーで優しくオフしてくださいね。
美白ケアもできるタイプを使うと、黒ずみ対策にもなります。手軽にケアを始めたい方には、スプレータイプがオススメですよ。
■専用シートもオススメ
デリケートゾーン専用のウェットシートも販売されています。外出先やデート前など、気になるときにサッとケアできるのが嬉しいです。
拭くときは、擦らず優しくが基本。簡単にリフレッシュできるので、ぜひ活用してみてくださいね。
大切な部分だからこそ、丁寧なケアを
デリケートゾーンは、女性にとって大切な部分。決してタブーなものではありません。
大切な部分を丁寧にケアしていると、自分と向き合うきっかけにも。もっと自分のことを好きになれたら、素敵なことですよね。
女性特有の悩みは辛いですが、我慢することではありません。フェムテックは、最近注目されている分野であり、優秀なアイテムがたくさんあります。自分に合ったものを探してみてくださいね。きっと、心地よい日々につながるはずです。
執筆者
- 西田 彩花 美容ライター
【保有資格】
・美容薬学検定1級(2014年6月)
・日本化粧品検定1級(2015年5月)
・コスメコンシェルジュ資格
・第2回コスメコンシェルジュコンテスト金賞受賞(2017年)
・JMA メイクアップアドバイザー…