くすみや小じわをはじめ、さまざまな肌悩みの原因となる乾燥。特に30~40代にかけては、肌の水分量だけでなく皮脂量も低下するため、肌の乾燥が悩みの種になっている方も多いのではないでしょうか。そんな乾燥肌には、保湿成分配合のアイテムでケアを続けてあげることが大切です!
そこで今回は、乾燥肌さんにおすすめの保湿成分についてご紹介します。
乾燥肌におすすめの保湿成分①「ヒト型セラミド」
脂質の一種であり、代表的な保湿成分としても有名なセラミド。
元々、肌の角質層内に存在するセラミドは、細胞間脂質内の“ラメラ構造”を形成するうえで欠かせない成分です。細胞間脂質がセラミドで満たされることにより、私たちの肌はバリア機能を維持でき、うるおいもキープできるのです。
化粧品に配合されるセラミドには、植物型や疑似型など複数のタイプがありますが、乾燥肌さんにはヒト型セラミドがおすすめ!角質層内にあるセラミドと似た構造をしているヒト型セラミドは、肌との親和性も高く、保水力にもすぐれています。
ヒト型セラミド配合コスメを選ぶときは、
●「セラミドNG」 … 保水力にすぐれている
●「セラミドNP」 … 肌をなめらかにする
●「セラミドEOP」 … 肌を保護する
など、成分表示に「セラミド〇〇(英語)」と記載されたアイテムを選ぶようにしましょう。
乾燥肌におすすめの保湿成分②「ナイアシンアミド」
ビタミンB群の一種であり、最近では多くのシワ改善コスメに配合されていることでも話題のナイアシンアミド。真皮にあるコラーゲンの生成を促す効果が認められ、数年前、厚生労働省から「医薬部外品」認定を受けたことでも有名な成分です。
そんなナイアシンアミドは、コラーゲンだけでなく、角質層にあるセラミドの生成を促す効果にも期待ができます。シワ改善に有効な成分であると同時に、バリア機能に働きかけ、角質層のうるおいをキープしてくれる保湿成分でもあるのです。
肌のうるおい対策と一緒にエイジングケア※を行いたい乾燥肌さんには、まさに打ってつけの成分!
同じシワ改善効果を持つレチノールよりも、効果はゆるやかではあるものの、
●水溶性成分なので、化粧水にも配合できる
●プチプラコスメにも配合されており、リーズナブルなアイテムも多い
●長年化粧品に使用された実績があるため、敏感肌でも使用しやすい
など、たくさんのメリットがある保湿成分です。
乾燥肌におすすめの保湿成分③「プロテオグリカン」
ヒアルロン酸よりも高い保水力を持つと言われる、プロテオグリカン。
元々、人の肌に存在する成分なので、肌なじみも良く、角質層のうるおいを保つ効果にも期待できる保湿成分です。化粧品だけでなく、サプリメントから取り入れることもできます。
また、細胞に働きかけるグロースファクターのひとつで、表皮に作用する“EGF”と同様の作用があることも確認されているため、乾燥対策とエイジングケア※を併せて行いたい乾燥肌さんにもおすすめです!
プロテオグリカンは原液タイプ、もしくは配合タイプの化粧品から選ぶことができるため、
●効果を実感したい人…プロテオグリカンを高濃度で配合した原液タイプの化粧品
●リーズナブルに取り入れたい人…プロテオグリカン配合タイプの化粧品
と、自分に合う商品を選んでみてくださいね。
なお、化粧品に配合されるプロテオグリカンは、主に鮭の鼻の軟骨から抽出したエキスを使用しているため、鮭アレルギーがある人はご注意ください!
自分に合う保湿成分を見つけよう!
乾燥をはじめ、くすみや小じわ、ゴワつきなどの肌悩みには、日々の保湿ケアが大切になってきます。年齢とともに肌の乾燥が気になり始めたときは、ぜひ自分に合った保湿成分を見つけ、スキンケアのなかに取り入れてみてくださいね!
※エイジングケア…年齢に応じたお手入れのこと
執筆者
- LISA 美容ライター
《プロフィール》
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア…