「美肌作り」に欠かせないビタミンCや、エイジングケアをサポートしてくれるビタミンEは、美容・健康に欠かせなさそう……ということで日々の食事で意識されている方が多いですよね?
ところで「美髪作り」のための食は意識されていますか? ドキッとした方は、要注意。美髪作りをサポートする栄養素や食材について今回は学んでみましょう!
美髪作りに欠かせない栄養素
【たんぱく質】
美しくしなやかな髪をキープするには、細胞のもとになるたんぱく質が欠かせません。また、わたしたちの体は「生命活動の維持に必要な臓器から栄養を優先的にまわす」と言われています。
つまり、髪の毛は心臓などの臓器に比べると後まわしにされがち……というわけです。
なので、冷えを予防したり適度な運動をして「巡りの良い体作り」を意識することが、とても大切になってきます。また、栄養不足にならないようにバランスの良い食事を普段から心掛けておくことも基本となります。
【ミネラル】
髪の栄養分としておすすめなのがミネラル類です。
ミネラルは五大栄養素(ビタミン・ミネラル・たんぱく質・炭水化物・脂質)のひとつで、微量でも体の機能調整に深く関わる重要な栄養素とされています。
神経や筋肉、体内の酵素やホルモンの調節など、少しでも狂ってしまうと不調の引き金となるような体内の働きを担っています。ミネラル類は、健やかな髪の維持にも関わっています。
ミネラルの種類と働き!頭皮の健やかな維持に深い関わりが!
「ミネラル」には多種多様な種類が存在しています。一般的に知られているものは、カリウム・カルシウム・鉄・銅・亜鉛・マグネシウム・カリウム・ナトリウム・ヨウ素・マンガンあたりでしょうか。
特に、カルシウム・亜鉛・銅・マンガンは頭皮の健やかな維持に深く関わっているんですよ。
美髪ケアにぴったり!海藻の旬は春先
春先になると「新わかめ」などフレッシュな生の海藻が入手しやすくなりますね。そう、春は旬を迎える海藻類が増える時期です。
そんな海藻類には、ミネラル類が豊富に含まれており、まさに美髪ケアにぴったりの食材です。真冬の寒さや乾燥でダメージを受けた髪の毛。トリートメントなどのアウターケアに加えて、食からインナーケアもはじめてみませんか?
生の海藻類が手に入らない場合は、常備できる乾物の海藻類でもモチロンOK! 眠っている焼き海苔やもずく、青のりなどを積極的に消費しましょう。
髪の毛に嬉しい!海藻の手軽な食べ方アイデア
もずくやめかぶなどは市販の味付けしたものをそのまま食べるだけでもOK。他にも、お料理に手軽に海藻を取り入れる方法はあります。
【1】パスタの具材に
塩茹でしたパスタにオリーブオイルを回しかけ、あおさや焼き海苔を和えるだけのシンプルなパスタがお気に入り。
菜の花や新玉ねぎなどのお野菜を加えれば、春気分満載のひと皿になりますよ! ホタルイカやシーチキンなどを加えれば食べ応えもアップします。
フレッシュな海藻はもちろん、パスタには乾燥タイプの海藻も使いやすいのでおすすめです。
【2】汁物にはフレッシュな海藻をたっぷりIN
いつものお味噌汁やコンソメスープなどに新わかめや生もずくなどの海藻をたっぷりIN。春に出回る海藻類は肉厚で歯ごたえも良く、フレッシュなおいしさを味わえます。
乾燥タイプとはまた違ったおいしさを味わえますよ。
【3】卵料理に
卵焼きやオムレツなど、手軽な卵料理の具材にも海藻類はよく合います。焼き海苔や青のりなど、身近な乾燥タイプの海藻が使いやすいです。
うっかり焼き海苔の賞味期限が迫っていた、一度に使い切れない……そんな時は是非、美髪ケアのためにも料理の具材に取り入れてみて下さいね。
【まとめ】髪の毛に嬉しい海藻類の栄養と食べ方
旬食材でインナービューティー力を上げ、お肌も髪も健やかに美しく、春を迎えたいですね!
執筆者
- 國塩 亜矢子 フードコーディネーター
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版!節約・冷凍レシピ(宝島社)
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