こんにちは。フィットネストレーナーの金子由美です。最近なぜか疲れが抜けない。しっかり寝ているはずなのに疲労回復しにくくなっている。休日の朝はスッキリと起きることが出来ず、せっかくの休みを無駄にしてしまう。このように、疲れが溜まったままだと気分も上向きになりにくいですよね。
では、なるべく早く疲労を回復させるにはどうすればいいのか?今回は、なかなか解消されない疲労の回復方法について話したいと思います。
身体のだるさが抜けない疲労とは?
疲れを感じた時など、ゆっくり寝て回復させようと思うことはないですか?実はそれ、あまりおすすめできない疲労回復方法なのです。寝れば回復するだろうと思って寝ようとしても寝付けなかったり、寝ても疲れが取れないことありますよね。
そもそも疲労とは、身体だけではなく精神的な疲労があります。身体的な疲労は、過剰な活動や激しい運動によって身体に活性酸素が蓄積されていきます。この活性酸素が身体に影響を及ぼし身体的な疲労を感じるのです。
例えば、仕事で思わぬミスをしたり、約束を忘れてしまったりするのも身体的な疲労による場合があります。要するに、身体の機能が落ち思考能力の低下や集中力の欠如に陥りやすくなるのです。
そして精神的な疲労というのは、いわゆるストレスです。時間に追われてしまったり、やらなければという思いに駆られている状態。人間関係も時にはストレスになりますね。自分の時間が持てず、息抜きが上手くできないと良くない傾向に陥ります。
頭の中ではまだ頑張れると思っていても、心の中では追い詰められているのかもしれません。精神的な疲労があると自律神経の働きが乱れ、身体は疲れているのに寝られないという現象が起こることがあるのです。
疲れが取れない時におすすめな疲労回復方法とは
ここまで、肉体的な疲労だけでなく精神的な疲労が身体に影響を及ぼすということを話しました。とくに精神的にストレスを抱えている時は注意が必要です。自分では気づかないうちに疲労が蓄積され、いつか爆発してしまうかもしれません。自律神経の乱れはすぐに分かるわけではないのです。
そこで、本当におすすめしたい疲労回復方法について話します。大事なのは、積極的な休息をとることと呼吸を意識することです。積極的な休息というのはアクティブレストといって、何もしないで身体を休めるのではなく軽い運動をすることで疲労回復させる方法です。
身体に溜まった活性酸素や疲労物質は筋肉を緩やかに動かすことで排除されやすくなります。ただし、前述した通り激しい運動だと逆効果です。ウォーキングやリズミカルなストレッチが運動としてはちょうど良いでしょう。ウォーキングは、心地よく感じられるペースで行うことでリラックス効果のあるセロトニンというホルモンが分泌されます。
リズミカルなストレッチは弾みをつけずじんわりと時間をかけて行いましょう。そうすることで筋肉がゆっくりと伸びていきます。さらに深く呼吸をしながら行うことで、酸素が体中に行きわたり自律神経が整っていきます。
リズミカルなストレッチで疲労回復
では、手軽にできる疲労回復方法として、リズミカルなストレッチのひとつ、キャットロールを紹介します。キャットロールは背骨をしなやかに動かします。背骨の近くには神経が多くあり、呼吸とともに滑らかに動かすことで心地よさを感じられます。
《やり方》
・肩の下に手首、股関節の下に膝がくるような四つ這いになる
・足指を立てて背すじを伸ばす
・息を吐きながら背中を丸める
・息を吸いながら元の四つ這いに戻す
・心地よく感じられるくらい(10~20回目安)繰り返す
まとめ
まずは疲れを溜めないように発散することが大事です。そうは思ってもなかなか出来ず、寝ても疲れが取れない時は、疲労回復方法として、今回ご紹介した軽い運動を試してみてくださいね。身体的な疲労や精神的な疲労を取り除くことで睡眠の質も上がり、快適に過ごすことができるでしょう。
執筆者
- 金子 由美 フィットネストレーナー
【プロフィール】
快適な身体づくり専門家・フィットネストレーナー。1988年からフィットネスクラブのスタジオインストラクター、2003年からパーソナルトレーナーとして活動し、マンツーマンやグループを中心に健康維持増進をサポー…