暑さも少しずつやわらぎ、秋らしい装いを考えるのも楽しい季節になってきました。また、「食欲の秋」ならではの旬食材も楽しみのひとつです。
そこで今回は、初秋の美肌ケアにもおすすめな旬食材の栄養や取り入れ方について、インナービューティー料理研究家の筆者がご紹介します。
初秋の美肌ケアが大切な理由とは?
9~10月は、日中はまだまだ強い日差しが降り注ぐ日も少なくありません。ただでさえ、異常な暑さと言われた2023年の夏。お肌が受けた紫外線ダメージも例年以上だったと思います。
一定量以上の強い紫外線を受けたお肌は「光老化」が進み、メラニン色素の沈着などによるシミ・そばかすや赤みなどの肌トラブルが起こります。
これらは、化粧水や美容液による保湿(アウターケア)に加えて、体の内側からしっかりケアすること(インナーケア)が大切です。
シミ・そばかす予防に食べたい旬食材
残暑の紫外線ダメージにより、光老化が進んでしまったお肌のケア。何より気になるのはシミやそばかすですよね。これらの原因となる「メラニン色素」の沈着を防ぐためには、ビタミンCが欠かせません。
9月後半からは、ハウス栽培のみかんや柿がおすすめです。特に柿はビタミンCの含有量がトップクラス!最近は種なしタイプも多く、甘みが強い品種も多く出ていますので、朝フルーツやおやつ代わりに毎日でも食べたい旬食材です。
また、焼き魚にキュッと絞りたいかぼすやすだちなど、酸味が強い柑橘類もおすすめ。水や炭酸水などに果汁を加えるだけで、おいしくビタミンCを摂ることができますよ。
フルーツ類は、そのまま食べたり、トーストやサラダにトッピングするなど食べ方の楽しみ方も幅広く取り入れやすい食材です。是非お気に入りの食べ方で旬を感じてみましょう!
お肌や血管などの細胞老化を防ぐために
細胞老化の原因となる「活性酸素」。これは紫外線だけでなく、日々の生活の中で睡眠不足・栄養不足・ストレス・大気汚染など様々な要因から体内で増えてしまいます。活性酸素をゼロにすることは難しいのですが、働きを抑えることは可能。これこそが「抗酸化力」と呼ばれる働きで、ビタミンA・C・E(ビタミンエース)やポリフェノール類などに豊富に含まれているんです。
初秋が旬の食材では、先ほどの柿やみかん、かぼすやすだちに加え、かぼちゃ・なす・ぎんなん・とんぶり、いちじく・ぶどう類などがおすすめです。
野菜や果物の抗酸化成分は、皮目部分に豊富なものが多いため、皮ごと調理できるものは是非皮ごと味わい尽くしましょう!
旬食材で体の内側から美肌ケアを
まだ暑さが戻る日もありますが、確実に季節は進んでいきます。本格的な秋が来ると、今度はお肌の乾燥対策や冷えのお悩みがでてくるもの。
夏の紫外線ダメージケアは秋のはじめにしっかりと! お肌の調子を整えておけば、秋のお肌トラブルも少なくなるはず。新しい季節、体の内側から健やかに迎えたいですね。
執筆者
- 國塩 亜矢子 フードコーディネーター
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版!節約・冷凍レシピ(宝島社)
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