コスメストアからドラックストア、デパコスカウンターに行くと、端から端までずらっと並ぶ化粧品の数々。あまりの種類の多さに「何を基準に選べばいいのかわからない…」と悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自分に合うスキンケアアイテムを見つけるコツについてご紹介します。
スキンケアアイテムの選び方①肌質ごとに成分から選ぶ
スキンケアアイテムを選ぶうえで、まず基準となるのが肌質です。肌質に合う化粧品を選ぶことで、効率的にお手入れができ、肌悩みにも適切なアプローチをかけられます。
●乾燥肌
乾燥肌の人は、肌の水分も油分も足りていない状態で、かさつきや乾燥小じわに悩まされやすい特徴をもっています。そのため、角質層にうるおいを与えつつも、バリア機能を整え、うるおいを守るケアを行うことが大切です。
スキンケアアイテムでは、水分と油分をバランスよく取り入れられる成分を配合した商品を選ぶようにしてみましょう。
【乾燥肌におすすめの成分】
ヒアルロン酸Na、セラミド、コラーゲン、スクワラン
●脂性肌
脂性肌の人は、肌の水分も油分も多い状態。特に皮脂の分泌量が多く、ベタつきを感じやすいので、毛穴やニキビの悩みがあらわれやすい肌質です。
そんな脂性肌には、角質層のうるおいは守りつつも、過剰な皮脂分泌をケアできる成分を配合したスキンケアアイテムがおすすめです。また、ニキビ対策として、抗炎症作用のある成分にも注目してみてください。
【脂性肌におすすめの成分】
ビタミンC誘導体、ライスパワーNo.6、グリチルリチン酸2K、アラントイン
●混合肌
皮脂の分泌は多いものの、水分は不足している状態である混合肌は、日本人に特に多い肌質であるとも言われています。部分的に乾燥肌と脂性肌が混ざった肌状態であり、主にTゾーン(額や鼻)はベタつくのに、頬や目元は乾燥しやすい特徴があります。
混合肌の人は、全体的に保湿ケアをしつつ、ベタつきが気になる部分には皮脂ケアが行える成分配合の商品を使うなど、2種類以上のスキンケアアイテムをうまく使い分けてみましょう。
【混合肌におすすめの成分】
乾燥しやすい部位:ヒアルロン酸Na、セラミド、アミノ酸
ベタつきやすい部位:ビタミンC誘導体、ライスパワーNo.6、グリチルリチン酸2K
●敏感肌
敏感肌の人のなかには、ほとんどの化粧品が肌に合わない体質の人と、季節の変わり目や月経前になると普段使用している化粧品が合わなくなるゆらぎ肌体質の人がいます。
スキンケアアイテムを選ぶときは、敏感肌処方の商品を選ぶのはもちろん、肌刺激となりやすいエタノールや香料は避けるようにしましょう。比較的低刺激で使用でき、なおかつ保湿成分や抗炎症成分が配合されている商品がおすすめですよ。
【敏感肌におすすめの成分】
ヒト型セラミド、ヘパリン類似物質、ツボクサエキス、グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリル
スキンケアアイテムの選び方②年齢に合わせた成分で選ぶ
肌の水分と油分の量は年齢とともに減少していき、ターンオーバーも年齢を重ねるごとに遅くなると言われています。そのため、スキンケアアイテムを選ぶときは、自分の年齢から選ぶのもひとつのポイントになります。
●20代
社会人になって間もない20代は、不規則な生活が続くことも多く、ホルモンバランスも乱れがちな時期でもあります。また、一言で20代といっても、20代前半と後半では肌質も変わり、20代前半は皮脂分泌によるニキビ、20代後半は乾燥によるゴワつきや、くすみに悩まされやすいのです。
そんな20代のスキンケアでは、バリア機能を正常に整えつつも、保湿ケアで健やかな肌を目指すお手入れを心がけましょう。
【20代におすすめの成分】
20代前半:ビタミンC誘導体、グリチルリチン酸2K
20代後半:ヒアルロン酸Na、セラミド、アミノ酸
●30代
結婚、出産、転職、昇進などライフスタイルに大きな変化があらわれる30代は、生活習慣の乱れやストレスから肌の変化を感じやすい年代でもあります。20代の頃にはなかった肌悩みがあらわれやすい時期でもあるので、基本的な保湿ケアを続けつつも、シミやシワなどのエイジングケア成分も徐々に取り入れていくのがおすすめです。
【30代におすすめの成分】
ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、プラセンタ、コウジ酸、ナイアシンアミド
●40代
40代になると、肌のうるおいだけでなく、皮脂の分泌量も減り始めるので、水分と油分のどちらも不足し、肌が乾燥しやすい状態になります。
また、本格的なエイジングケアを取り入れたい年代でもあるので、スキンケアアイテムでは、美白やシワ改善、抗酸化作用のある成分を配合した商品を選んでみましょう。
【40代におすすめの成分】
レチノール、ナイアシンアミド、ビタミンE誘導体、ヒト幹細胞培養液、フラーレン、アスタキサンチン
スキンケアアイテムの選び方③好みのテクスチャーから選ぶ
どれだけ肌質や年齢に合っているスキンケアアイテムでも、使用感が気に入らなければ、お手入れも長続きしません。毎日のお手入れが楽しくなるように、スキンケアアイテムを選ぶときはテクスチャーや使用感も意識して選んでみましょう。
●ローションタイプ
さらっとしたテクスチャーが特徴のローションタイプは、主にクレンジング剤や化粧水として使用されるタイプです。
スキンケアアイテムの中でも、特に油分の配合率が少ないので、脂性肌や混合肌の人におすすめです。化粧品独特のベタつきが苦手な人が好む使用感でもあります。
ただし、うるおいを守るエモリエント効果はほとんどないため、油分を補うアイテムを併せて使用するようにしましょう。
●ジェルタイプ
みずみずしいテクスチャーであるジェルタイプは、主にクレンジング剤やクリーム、化粧水などさまざまなスキンケアアイテムに使用されています。
ジェルタイプのアイテムには水溶性と油溶性の2種類があり、水分を多く含む水溶性ジェルは、夏場や脂性肌の人が使うのにおすすめです。反対に油分の多い油溶性ジェルは、冬場や乾燥肌の人にぴったりの使用感です。
クレンジングジェルの場合は、水溶性よりも油溶性のほうが洗浄力も高いので、乾燥肌やナチュラルメイクの人は水溶性のクレンジングジェルを。脂性肌やハードメイクの人は油溶性のクレンジングジェルを選ぶようにしましょう。
●クリームタイプ
こってりしたテクスチャーが特徴のクリームタイプは、主にクレンジング剤や洗顔料、スキンケアクリームに使用されます。
クリームタイプ最大の特徴は、何といっても保湿力の高さ!クレンジングや洗顔では、うるおいを守りながら洗浄できるので、乾燥肌や混合肌の人におすすめです。低刺激の成分が配合されている商品であれば、敏感肌の人でも比較的使いやすいタイプです。
また、保湿成分配合のスキンケアクリームであれば、エモリエント効果にも期待ができるので、乾燥が気になる冬場の使用に向いています。
●オイルタイプ
とろみのあるテクスチャーが特徴のオイルタイプは、主にクレンジング剤や美容液などのスキンケアアイテムに使用されます。
クレンジングオイルは、クレンジング剤のなかでも特に洗浄力が高く、余分な皮脂や汚れを落とせるので、脂性肌やハードメイクの人にぴったりです。
また、美容液やブースターなどのスキンケアオイルにはエモリエント効果があるので、乾燥肌の人が普段のスキンケアのなかに+αで取り入れると、さらなる保湿ケアに期待ができますよ。
※エモリエント効果とは…肌の水分蒸発を防ぎ、肌のうるおいを保つことで、肌状態を柔らかくする作用
自分に合うスキンケアアイテムを探そう!
日々続々と新商品が発売するスキンケアアイテムは、選ぶ楽しさがある反面、種類の多さから迷ってしまうときもあるかもしれません。そんなときは、肌質や年齢、使用感などを意識して、自分に合ったスキンケアアイテムを選んでみてくださいね!
執筆者
- LISA 美容ライター
《プロフィール》
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア…